自衛隊転職支援まとめ

元自衛官のアドバイザーが自衛隊員の転職をサポート

一般曹候補生と任期制隊員ではどっちがお得??

捕生とは

まず、捕生とは自衛隊の曹になる者として、自衛隊に採用された人のことです。正式名称は「一般曹候補生」といいます。
特徴として、自衛隊の曹予定者として経歴管理され、任期制で自衛隊に入る隊員(任期制隊員)に比べて、3曹への昇任がしやすいことが挙げられます。
非任期制としての採用であるため、定年退官までクビの心配が無く、ライフプランが立てやすいことも特徴です。
そのことから、自衛隊の中でも、捕生は現場の中核として活躍することを期待されており、任官して定年退職するまで勤務することが当然の流れになっています。退職金の制度などもそれを後押ししていますね。

捕生のメリット

1.定年まで勤務できる
捕生は、非任期の国家公務員としての採用であるため、クビの心配なく定年まで勤めることができます。
このことから、自分のライフイベントに沿って人生設計がしやすく、資金面における安心が担保されます。

2.3曹昇任が任期制に比べると容易である
補生は、3曹昇任の試験資格が、同時期に入隊した任期制隊員に比べて、一年早く与えられます。
さらに補生は、一次試験の国数英の筆記試験が免除されます。
このことから、補生は3曹昇任に関して、任期制に対して大きなアドバンテージを持っています。
よほどの職務怠慢をしない限り、入隊後8年以内には3曹に昇格できます。

3.退職金が多い
補生は、定年退官した際の退職金が任期制に比べて多くなります。
退職金の計算は、退官時の階級をもとに計算するため、昇任のチャンスが多い補生との相性も良いものとなっています。

任期制のメリット

1.援護室の就職支援が受けられる
任期制隊員は、自衛隊の援護室による就職支援が受けられます。
援護室とは、任期制隊員のサポート、転職を支援する自衛隊内の組織です。
任期制隊員は、転職に必要な資格や免許を国のお金で所得することができ、援護室の支援によって、多くの転職先や転職情報に触れることができます。
援護室は、面接練習、企業説明会、企業研修も行ってくれます。
援護室のサポートの質は高く、過去、就活で落ちた会社に援護室経由で入れたという人もいます。

2.任期ごとに満期金を受け取れる
任期制隊員は、陸自は任期2年で約54万円、海自、空自は任期3年で約90万円が満期金として支給されます。
その分、任期制隊員が定年退官した際の退職金は少なくなります。
なぜなら、退職金は「退官時の基本給×継続勤務年数に応じた支給率×調整率」で計算されるからです。
つまり、短期の契約を続けていた任期制隊員は満期金をもらった場合、その分退職金が減ることになります。

捕生と任期制のお金の話

では、補生と任期制隊員はどちらが金銭的に得なのでしょうか?
「任期制は満期金が貰えるから、捕生よりも得だ」なんて言う人もいますが、定年後の退職金を考えた場合、捕生と任期制隊員にはどれほどの差が出るのでしょうか?
ここからモデルケースを用いて説明します。

例えば、18歳で補生で陸上自衛隊に入隊、曹長までキャリアアップし、定年退官したAさん。
同じく、18歳で任期制隊員で入隊、3任期は任期制で更新したものの、3曹に昇任し、Aさんと同じく曹長までキャリアアップしたBさん。

陸上自衛隊の満期金は2年で54万円ですから、3回任期を更新したBさんはAさんよりも約162万円多く貰っていることになります。では退職金はどうなるのでしょうか。

54歳で定年退官した場合、捕生のAさんは36年、任期制のBさんは3回任期更新しているため30年勤務した計算になります。
その際の支給率はAさんが47.709、Bさんが41.4315です。定年時、60ヶ月を曹長として勤務し、その俸給が41万900円だったとして、調整率は自衛官一律83.7%ですから、支給される退職金はAさんが1771万円、Bさんが1425万円となります。その差346万円ですが、Bさんは任期満了金で162万円を先に貰っています。
まとめると、捕生のAさんは任期制のBさんに比べて、184万円お金を多く得る事ができます。

補生で今、自分に自衛隊が合っていないと感じる方へ

捕生と任期制の生涯年収の差は、それぞれの号俸にも依りますが、約184万円という結果になりました。
これを多いととるか少ないととるかは人それぞれです。
若い時期に得る満期金と定年後に得る退職金ではそもそもの運用方法が異なります。
任期制隊員は満期金を元手に新しい職を探したりできますが、捕生にはそれができません。
もし、捕生で今、自分に自衛隊が合っていないと感じる方がいれば、一度自分の可能性や価値をしっかりと考えてみてください。
184万円のために自分の可能性を模索する道を諦めるのは、とても悲しいことです。
自分の可能性を模索する方法はいくつもあります。
例えば、援護室に足を運んでみるのもいいでしょう。援護室は捕生に対して就職の支援はできませんが、民間企業についてのデータを持っているため、有用な情報をもらう事ができるでしょう。
また、情報の収集として転職サイトを利用することも挙げられます。
転職サイトは、あらゆる就職に関するデータを取り扱っているため、現在の自分の給料や福利厚生との違いを見るだけでも、自分の可能性を模索する一歩になります。
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今回、退職金の計算をモデルを使って行いましたが、退職金の計算に必要な情報は一般に公開されており、ネットで調べるとすぐに出てきます。
計算の仕方がわからないと言う方はお気軽にコメントください。お答えします。
各部隊に配布されている「給与ハンドブック」を利用しても、簡単に計算できるので参考になれば幸いです。

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