自衛隊転職支援まとめ

元自衛官のアドバイザーが自衛隊員の転職をサポート

航空機整備をしていた私が自衛隊退職を決めた理由

初めまして。当Webメディアの副編集長をしております、AVRと申します。
本記事では、元航空自衛官で航空機整備をしていた私が自衛隊を退職することに決めた理由を語ります。
退職を悩んでいる自衛官の方でしたら、きっと共感されることが多いのではないかと思います。
退職の理由を一言で表現すると、
「自衛隊の問題に付き合い続けたら、自分は幸せにはなれない!」
そう思い、自衛隊を辞める決心をしました。どういう意味か、これから語っていきますね。

人員不足や古い規則で厳しくなっていく現場

「宣誓!私は、我が国の平和と独立を守る自衛隊の使命を自覚し…」
上は自衛隊法施行規則によって定められた自衛隊員の服務の宣誓の導入です。
厳しい環境にあっても、国を守るために不断の努力を続ける…。
しかし、その厳しさが真に隊員の気力を蝕むものであるならば、その努力の中で潰れてしまう隊員もいます。
そしてそれは珍しいことではなく、全国の自衛隊で起きている問題です。
私はそれが隊員の努力不足や未熟さからくる問題とは思っていません。
今、日本を取り巻く安全保障環境の変化に対応するため、自衛隊に求められる仕事や国民の期待は増加する一方となっています。
そのような状勢の中、現場で働く自衛官を取り巻く環境は日々厳しいものとなっていると言わざるを得ません。
年々国防費の予算は増加するも、隊員一人一人に十分な手当もつけられず、人材の不足を個人の努力により補い、現代社会から見て時代遅れのような規則にも整備が間に合っていない現状。
大きな組織だからこそ抱える問題です。

自衛隊の職種

私が退職を決めた背景として、自衛隊の職種についてもお話ししておきます。
自衛官の勤務を語る上で、職種はとても大事な要素です。
自衛隊はいかなる状況にも対応できるよう、独自のインフラを所有する組織です。
そのため電気やガス、水道などのインフラを管理する職種から基地の警備を行う職種、戦闘機を操るパイロットの職種まで様々な道のプロフェッショナルがいます。
同じ自衛官でも、職種が違えばその勤務内容は大きく違ってきます。
私の職種は航空機整備といって、航空自衛隊の所有する航空機を訓練や実務で運用できるように日々修復整備、点検、メンテナンスをする仕事をしていました。

航空機整備の過酷な勤務体系

その勤務内容は常に航空機に左右されます。
普段、航空機は領空侵犯対処や物資の輸送など、実務のために使用する以外に、訓練に使用されています。
訓練には、周囲が暗くなった夕方以降しかできない夜間飛行訓練や、他部隊との合同訓練や空中給油訓練などがあります。

私たち整備の人間は、訓練が始まるおよそ2時間前から訓練に適した航空機を用意し、訓練後には飛行後の航空機点検を実施し格納やフライト後の航空機のデータ整理を行います。
日々の訓練フライトが公務員の勤務時間08:15~17:00に行われていたとしても、私たちの勤務はそれを大きく超過します。
航空機整備の世界は出勤が日の出より早く、そして日の入り過ぎまで働くという勤務体系が普通になっているという問題があります。
具体的によくある勤務時間としては07:00~20:00の勤務が多いです。
もし帰投した航空機に不具合があれば帰れる時間はさらに遅くなることもあります。

雨が降ろうと風が冷たかろうと、毎日外で航空機のボルトや指示器のチェック、燃料補給をする勤務。
冬の時期は開けた滑走路からひんやりとした風が革手越しに伝わります。
呼集があれば深夜でも即座に出勤し格納庫にある航空機を使える状態まで仕上げます。
国を守る自衛官としては充実した日々…しかし、毎朝05:30に起き、06:20には出勤完了、夜は20:30に帰宅する日々に私の体は疲弊し、体の疲れは心の余裕すらも奪っていきました。

まとめ

上記の長時間かつ不定期な勤務時間、勤務環境や人員の不足による負担の増加など様々な理由があり、私は自衛隊を辞める決心をしました。
自衛隊を辞める決心をしてからも大変でした。辞めるまでの手続きや根回しが必要になってきます。
次回の記事では、私が小隊長に退職を相談したエピソードをもとに「上長への退職の言い方」をお伝えしていきます!ぜひご覧ください。

Return Top