自衛隊転職支援まとめ

元自衛官のアドバイザーが自衛隊員の転職をサポート

やる気に満ちた陸上自衛官が自衛隊を辞めた理由

はじめまして。私は、元陸上自衛官のサトルと申します。
今回の記事では、自己紹介と私が退職という考えに至った理由をご紹介したいと思います。
自衛隊から転職されることを考えている方の参考になれば幸いです。

入隊直前の決意

私は、2001年春に陸上自衛隊へ入隊しました。そう、3.11の年です。
当然のことではありますが、東日本大震災が起きる前から入隊が決まっていました。入隊を直前に控えたあの日、テレビで観た被災地の様子に胸が酷く痛みました。
映像を観てすぐに「何かしなきゃ」という思いに駆られました。そんな私の思いを感じ取ったかのように、担当の広報官が私に電話をかけてきて「自衛隊を志願した君なら現地に行こうとしているかもしれない。でも、今は健康な身体で入隊することだけを考えて欲しい。それが一番みんなの役に立つだろう。」と諭してくれました。
その時、”立派な自衛官”になろうと固く決意しました。

周囲との気持ちのズレ

前期教育後、とある後方支援の部隊に配属されました。前線には行かない職種ですが、得意なパソコンを使用する職務でしたので気持ちは前向きでした。
部隊に配属されて半年ほど経った頃、私と周囲の方々は気持ちが少しずれている事に気付きました。

私は、入隊前に決意した”立派な自衛官”を目指すべく、やる気を全面に押し出して日々訓練に臨んでいました。
一度、同期や先輩陸士と隊員クラブで楽しんでいる時に「自衛隊に入った理由」を聞いてみました。すると同期が「俺は地方出身で、地元には仕事がないから仕方なく公務員の自衛隊を選んだ」と言いました。先輩陸士も「俺も公務員だから入隊したんだよ」と言い「このまま何事もなく陸曹になって定年迎えられればそれでいい」と続けました。
そう、私が日々感じていた周囲とのギャップは、職務に対する気持ちだったのです。全員が向上心を持っているわけではない為、やる気を全面に出した姿勢は好まれたものではなかったようです。

将来への不安

そう気付いた数日後、消防隊勤務にあたりました。夕食後、同じく消防隊勤務にあたっている先輩陸士・陸曹たちと詰所のソファでくつろいでいると、テレビで東日本大震災の特番が始まりました。
その番組をみんなで視聴していた時、ふと先輩陸曹に「災害派遣に行ったことはありますか?」と聞いてみました。すると「無い。自衛隊に入ったからには前線に行きたい。でも、この部隊から災害派遣に行くのは高等工科学校の出身者だけだから、転属しない限りは一生機会がない」と悲しい顔をして答えてくれました。
その時「イキイキしている先輩陸曹でも難しいのか、私もこうなるんだな」と思ったと同時に「転職」の二文字が頭をよぎりました。

その他にも、規律に従わず独自の敬礼(笑)をする同期の教育係に任命されて頻繁に連帯責任を負ったり等、転職という考えに至る事柄が多く発生しました。

転職という選択

自分の心を変えることは出来ますが、他人の心を変えることはそうそう出来ません。
「私のやる気は、いつか折れてしまい自滅の道を辿る」と気付き、それからすぐ班長に退職の意向を伝えました。
言語化が非常に難しい退職理由だったので難航しましたが、半年近くかけて退職に至りました。

今でも、数年間我慢して陸曹に昇進・転属に賭けても良かったかなと考えることはあります。
しかし、退職後に経験した様々な仕事は、私にとって非常に良い経験となりました。

現在、転職するか悩んでいる方は、すぐ行動しても良いかもしれません。
私は、転職して良かったと思っています。

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