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元自キャリアアドバイザーが自衛隊を辞めた理由とは

自衛隊から民間企業に転職すると、「自衛隊、どうして辞めたの?」「やっぱり訓練とか厳しくて辛かったの?」って本当によく聞かれる。

この話題は転職時の面接でもかなり頻出のテーマだと思うので、今回のブログでは、元自キャリアアドバイザーの古川が自身の「自衛隊を辞めた理由」をぶっちゃけたいと思う。

私の自衛隊員としてのキャリアは、防衛大学校での4年間しかないが、転職に悩んでいる自衛隊員の方の参考になれば嬉しい。

理由①広い世の中を見たかった

私は田舎では進学校と呼ばれる高校を卒業して、18歳で防衛大学校に入校、自衛隊員となった。

一般の大学に進学せず、自衛隊の防衛大学校に入校を決めた理由は、「周りの友達が見れない世界を見たい!」というもので、振り返ってみると自衛隊を辞める理由との共通点がある。

思っていた通り、いや思っていた以上に、自衛隊 防衛大学校では様々なユニークな経験をすることができた。

辛いこともあったし、それ以上に楽しいこともたくさんあった。今でも鮮明に覚えていることが多い。

その中で、ふと自分のこれからの人生を考えるタイミングがあった。

その時、「このまま自衛隊の世界しか知らないままでいいのだろうか?」「いろんな仕事にも目を向けて比較しなくて後悔しないか?」と、定年まで自衛隊員としてのキャリアを歩んでいくことに懐疑的になったのだ。

もしいつか民間に転身するなら、きりがよいタイミングがいい。そしてできる限り早い方がいいだろうと思った。

自衛隊以外の世界も見てみたいという漠然とした理由だが、カッコつけずに言うとこれが最大の転職理由だった。

そういう気持ちを持ちながらズルズルと自衛隊生活を続けるのも周りに失礼だとも思ったので、防衛大学校卒業という節目に自衛隊を辞めることを決めた。

理由②希少性ある人材を目指した

この「希少性ある人材を目指した」というのは、理由というより自分への説得材料といったほうがいいのかもしれない。

自衛隊には、共に学んだ仲間がいるし、ある程度の社会的な高待遇もあるので、自衛隊を辞めることに対して「もったいない」という気持ちもあった。

せっかく4年間頑張ってきて、卒業したら幹部自衛官としして働けるというのにここで辞めてしまうのはもったいないぞと周囲の人からも散々言われた。

その時に自身の民間への転職を後押ししたのが、希少性という考え方だった。

防衛大学校を卒業した者の大半は自衛官になっていくため、民間での人材市場には防衛大学校卒業生はかんりレアな存在となる。それは防衛大学校に限らず、自衛隊から民間に転職する人もそうだろう。

自衛隊での経験が何に生かされるかはわからないが、ここで得られた経験が何かに役立つんだと自分に言い聞かせていた。

スティーブ・ジョブズが残した有名な言葉がある。

You can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.

僕はこの言葉を聴いて、自衛隊での経験という「点」が民間に転身した時に必ず輝くと信じていた。

実際、今はその経験を活かし、自衛隊員に特化したキャリアアドバイザーとして活動しているのだから、間違いではなかったと思う。

転職を考えている自衛隊員へ

僕の場合は上記のような理由で自衛隊を辞め、民間企業に転職していったが、人それぞれで自衛隊を辞めたいと考える理由は様々だろう。

もしかしたら、部隊で「自衛隊を辞めたいと考えている・・・」と相談をしても、「逃げるな!」「もう少し続けたら気持ちも変わるかもしれないぞ。」と引き止められることもあるかもしれない。

私みたいに漠然とした動機しか思いついていない段階ではそういった引き止めにあうこともあるだろうが、そのモヤモヤはなかなか消えることはないだろう。

なにも自衛隊を辞めることが逃げではない。むしろ新しいフィールドへのチャレンジだと思う。

そんなチャレンジに踏み切ることができず、諦めたり悩んだりしている方は、ぜひ一度私にご相談してみてはいかがだろうか。

気軽にご連絡ください。

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