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自衛隊中途退職者の転職先として多い業界Top5

「自衛官の転職先として多い業界はどこか?」こういった質問を転職に悩む自衛官の方からよく聞きます。転職をしたことがない自衛官の方は、「自分が転職できる業界はあるのか?」という不安から気になることだと思います。
個人的には、他の自衛官が多く転職しているからという理由ではなく、自分にあった転職先を探していくべきだと思いますが、よく聞かれるので発表していこうと思います。
公的な情報は得られていないのですが、自衛隊専門キャリアコーチの古川が自身の経験をもとに自衛官の転職先として多い業界Top5を発表します。

物流・運輸業界

自衛官は、輸送や物資の補給、人員の移動など、ロジスティクスに関する知識と経験を持っていることが多く、これらの経験は、物流・運輸業界でも非常に役立ちます。例えば、物流や輸送のルート設計や調整、在庫管理、輸送機器の整備など、自衛官の経験が生かされることがあります。
また、ECの需要が飛躍的に伸びた影響で物流・運輸業界のニーズも伸びています。一方で若者の車離れは加速しておりますので、そのギャップから求人倍率が高い業界となっています。
自衛隊からでも転職がしやすい業界です。

保険・証券・不動産の営業職

この業界は商品がコモディティ化しており、営業が他社と似たようなものを売り込まなければならない場合が多いのが現実です。競合がひしめくなかで勝ちぬく営業組織では、規律正しく統制できるソルジャーのような営業が求められるため、元自衛官は転職時に高く評価されることが多いです。
また、元自衛官は自衛隊での人脈があるため、それを活用した営業活動を期待されていることもあります。自衛官の方であれば、元自衛官の先輩から保険や不動産の営業を受けたことがある人が多いことでしょう。

公務員・地方公共団体

自衛官と同じくくりの公務員は働き方や待遇が整っており、自衛官の転職先として人気があります。特に、防災や危機管理など、自衛官が持つスキルや知識が求められるポジションもあり、働き方のイメージもしやすいことから転職先の候補として希望される方が多いです。
働き方は自衛隊と似ていることが多いため、転職後の適応もしやすいのが特徴としてあります。

建設業界

建設現場の安全管理や工事監督、施工管理など、自衛官が持つ経験や知識が活かせるポジションが多いです。
また、比較的給与水準が高いこともあり、自衛隊からの転職先として選ばれることが多くあります。
とある大手ゼネコンでは、防衛大出身者だけでも1o人以上在籍されていることを確認できています。
幹部自衛官は曹士をまとめる仕事をしてきているため、施工管理職として建設現場のプロフェッショナルな職人さんたちをマネジメントすることに向いていることでしょう。

IT・通信業界

IT業界は高い給与水準や働き方の自由度が高いことから、転職先としても魅力的です。社会的なニーズが高い業界ですので、自衛官でもIT適性のある方がリスキリングしてIT業界に転職するケースが多く見られます。
自衛官がIT業界に転職するには、まずは必要なスキルを身につけることが重要です。自己学習や独学で勉強することも可能ですが、専門的な知識を身につけるために、IT関連の学校や専門学校、短期集中型の講座など、しっかりとした教育を受ける人も多いように思います。

まとめ

上記にあげたのはあくまで転職先の一例にすぎません。
ただ「元自衛官が多いから」「転職しやすそうだから」という理由だけで選ぶのではなく、自分が何をしたいのかも合わせて考えるようにしましょう。
自分の能力や経験に合わない業界に転職してしまうと、ストレスがたまりやすくなるため、転職先を選ぶ際には自分自身のスキルや経験に見合った業界を選ぶことが大切です。

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