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防衛大学校の卒業式を回想

この頃のニュースはコロナウィルスで持ちきりですね。

私の勤務している会社でもリモートワークが推奨されていますが、多くの民間企業でも対策をとっていますね。

当然、防衛省も対策として様々なことをしているようですが、防衛大学校の卒業式も規模を縮小して行われるようです。

そんか報せを耳にし、防衛大学校の卒業式を思い出したので、世間ではあまり語られることのない、私たち任官辞退組(この言い方は個人的には好きじゃないのですが)の卒業式について回想してみたいと思います。

今はどうなっているかわかりませんが、私たち60期生の任官辞退者は晴れやかな卒業式イベント全般に出席することはできませんでした。

防衛大では、卒業前になると「宣誓書」というものが配られ、服務の宣誓にサインします。

そこで、任官意思の最終確認をするわけですが、この内容がけっこうヘビーなんですよ。

「事に臨んでは危険を顧みず、、、」とか。

私の場合は、この宣誓書にサインせず指導教官に任官辞退の旨を伝えました。

そこからは、言ってしまえば非国民的に扱われます。

私の中で後ろめたい気持ちがあったので、そう感じたのかもしれませんが、腫れ物に触るような接し方を受けた印象が残っています。

まぁ、防衛大学校には本当にお世話になって育ててもらって、ここから役立ってくれというタイミングでの離職なので冷たくされて当然なのかもしれません。

私たち任官辞退組は、卒業式に出られないかわりに、卒業式前日に小綺麗な部屋に集められ、学校長から有難いお言葉と卒業証書をいただきました。

自身の決断によるものなので後悔はありませんが、4年間ともに学んだ仲間たちと卒業式を迎えられなかったことは、悲しく残念に感じました。

賛否両論あると思いますが、個人的な意見としては、誰にでも職業選択の自由はあるわけですから、任官辞退者に対しても快く送り出してあげられるような制度や風土があってもいいのになと思います。

今はどうなっているのでしょうか?

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