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自衛隊を辞めて失敗したことと成功したと思うこと

こんにちは、カケルです。
前回では私が自衛隊をなぜ、辞めるに至ったのか?その決意と経緯をご紹介させていただきました。

今回ここでは自衛隊を退職してから良かったこと、また成功したことや、悪かったこと、失敗したなって思ったことをご紹介していきたいと思います。

現時点で自衛隊を退職したいけどやめた後どうなるか不安だなって感じてなかなか踏み切れない人の参考になれば幸いです。

自衛隊退職までの流れ

まず、はじめに退職してからの話をする前に退職までの流れを簡単に紹介させていただきます。(私は陸士長だったため、陸士長の場合での流れになります。それ以上の階級は残念ですがわかりません。)
※以下は私のパターンになります。

退職するためにはまず上官に退職の旨を報告します。

直近の上官は班長にあたるので班長に報告します。班長がその後小隊長に報告してくれるのですが、班長によっては最初に班長と個人面談することもあります。(私はすぐに小隊長に報告していただけました。)
その後小隊長へ報告が行くと班長を含めた3人で面談をし、後に小隊長が中隊長へと報告し中隊長の承認を得ることで正式に退職することが決まります。

ここで注意してほしいことが退職するにもタイミングがあるので退職を決意したら早い段階で相談しておくことがベストです。場合によっては退職までに1年以上かかる人もいます。長くなりますので詳しいことは割愛させていただきます。

とにかくざっくりと流れはこんな感じです。私は何もかもが急遽だったので退職まで3か月ほどでした。(これが後で書きますが失敗の一つになります。)

自衛隊を退職したことで失敗したこと

早速ここからは退職したことで失敗したなと感じたことや思った事注意するべきことなどを紹介していきます。

「退職の報告は遅くても半年前」
ここが後にも繋がってくる失敗の引き金となりました。
やはり、人事の方達も暇ではないので急に言われると手続きなどが大変になります。次の仕事の斡旋などいろんなことをやらなくてはいけません。退職希望する人は自分だけではなく他にもいますので急にやめると言い出したら急ピッチで手続きを済ませることに。

私の場合、退職すると伝えたのが退職する4か月前、実際に手続きなどを済ませたのが退職の3か月前。
そうなると人事の方の対応はかなり適当で、同じ時期に辞める人達に比べて本当に雑なものでした。
こうなるとお互いによくないので、班長に退職を伝えるまでの流れを考えて半年前から退職の報告をするようにしましょう。
「人事の人達から必ずその年にかかってくる税金の話を細かく聞く」
これが本当に失敗したなって思うことです。
私の場合急遽退職が決まったことで雑に扱われ、その年にかかる税金などの話を全く聞かされませんでした。
他の人達は細かく聞いていたらしいので退職するときに頂いた退職金などを置いていたことで助かったと聞きましたが、私はそんなことも知らず使い切ってしまって2年間住民税などの税金で苦しめられることになりました。
そのため、人事担当の人達からは必ず自分が退職するにあたって今後どうなるのか、再就職先とどういった手続きが必要になるのかなどを細かく聞いて備えておくべきです。
私の場合救命士を目指したので専門学校に通うことになっていたので本当にこの辺をもっとちゃんと聞いておくべきだったなと思いましたね・・・

自衛隊を退職してよかったこと

ここからは退職してよかったことについて話していきます。
「自由な時間が増えた」
私が退職してからまず最初に感じたよかったことは、とにかく自由な時間がたくさんできたことです。(笑)
自衛隊にいる間は本当に時間の制限がとにかくありますよね?
門限や残留制度、外出禁止命令。とにかくいろんなことで自分が自由に使える時間って本当にあるようでないです。
退職するまでは私も慣れていたこともあり、あまり意識することはなかったのですが、退職してからは本当に自由に自分の時間を使えるなと感じました。(笑)

寝る時間、平日に遊びに行く時間、帰ってきたいと思った時に帰れる時間
全てが自分のやり方で出来るんです。当たり前のようですが自衛隊にいる間はできないです。

「自衛隊で経験した身の回りのことが活きる」
自分が退職してすぐ一人暮らしだったので、身の回りのことはすべて自分でしなければいけなかったのですが、掃除や洗濯、自分のスーツに使うシャツのアイロン、革靴の靴磨きをすべて自分でできるようになっていたのでクリーニングに出さなくてもいい、靴が汚れてもきれいにできる。
洗濯や掃除の効率の良さは半端なくあがりました。

それもこれも自衛隊で経験していたからこそだと思います。

「普通に仕事をしていても、とにかく認められる速度が早い」
自衛隊において先輩とは絶対的なものだったことで、私にとって当たり前だった上司に対する態度や行動がとても印象がよかったみたいです。
専門学校に通いながらアルバイトを始めても認められる速度が異常に早く、それだけにとどまらず時給単価も上げてもらうこともしていただけました。
自分にとっては当たり前だったことが世間に出るとこうも違うものなのかと痛感しましたね。

まとめ:自衛隊を退職してから

退職してからは自分の中でよくも悪くも変化することは本当にたくさんあります。
退職することを伝えると部隊内では結構な態度で接してくる先輩がいたり、最後まで止めてくる先輩もいます。
そういった先輩たちの言葉が時に自分の決断を揺るがしそうになることはあります。
しかし、退職してしまえば何の影響もありません。

私も初めは自衛隊を辞めると決断するまでは不安が尽きることはありませんでした。
しかし、一度決意したら曲げることなく自分のやりたいことに目を向け続けてください。
退職したことで失敗することもありましたが、それ以上に大きな成長ができましたし、新たな発見もたくさんありました。

そして、今迷っている方達に私が一番言いたいことは、
「自衛隊にいることに意味を見出せなくなったなら自分の信じたほうへ進んでほしい」ということです。
たとえそれが退職することにならなかったならそれも良いでしょう。
しかし、退職すると踏み切るのであれば決断した自分を信じて突き進んでください。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
これを読んでいるあなたが少しでも前に進めるようになることを心から願っています。

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