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自衛隊を退職後、4ヶ月の受験勉強で有名大学に合格した話

初めまして。私は防衛大学校入校後、約半年で退職(退校)し、現在は一般大学に通っている大学生です。
本記事では、私がどうして防衛大学校を退校しなければならなかったか、退校後どのような苦労があったかをお伝えします。自衛隊を辞めて大学に進学したいと考えいている方には有益な情報だと思いますので、どうぞご一読ください。

どうして退職したのか

 私が長年の夢であった防衛大学校を去ることになったのか、一言でいうと「怪我」のためでした。
防衛大学校の一学年では、夏に定期訓練が行われます。
戦闘訓練や富士山への弾丸登山、集大成の8キロ遠泳などがあります。
私はこの訓練期間の最中に、普段生活している学生舎の寝室の二段ベッドから落ち、首を痛めてしまいました。
残りの一週間ほどは、首にコルセットを付け、訓練には参加できず見学という形でした。
防大の生活をしていると、治るものも治りにくく、快方に向かうことのないまま、時間が経つばかりでした。
訓練が終わると、夏季休暇。休暇中は、痛みを少し感じながらも、安静にしていましたが、痛みが治ることはなく、中期開始日に防大に戻る頃には痛みが慢性的になっていました。
朝起き上がるときにも痛みを感じるほどで、防衛大の厳しい訓練や集団生活についていくことができず、退校を考えました。
自衛隊に未練はありましたが、民間でもやりたい仕事があったので、早い段階で舵を切り目標をシフトさせようと決意し、防衛大に入校後9ヶ月の時点で退校しました。

自衛隊を退職してからの苦労

身体を壊した以上、自衛官に向いてないことは分かりましたが、自衛官以外にもやりたいことがありました。
しかし、それらは基本的に大卒を前提としているものばかりだったので、「まずは大学に入らなきゃ!」ということで、大学受験に向けての浪人生活を始めました。
一番苦労したことは、勉強方法でした。
退校して、受験勉強を始める頃には、10月になっていたので、浪人用の予備校には入塾を断られたり、そういったニュアンスを伝えられるばかりだったのです。
そこで、「やってやれんことはない」と決意し、家での独学の浪人を始めました。
勉強方法も手探りでしたが、とにかくやるしかないと思い、ひたすらに勉強だけをするという生活をしました。
ここで、自衛隊にいたということがかなり活きました。
一例としては、自衛隊の「ルーティーンを的確にこなす」というスキルは、受験にも活かせます。
浪人生活はとにかく精神的にキツイです。
高校の同級生で浪人している学生は口々に、「心が病む」と言いますし、事実だと思います。
が、そこは、自衛隊上がりということで、自衛隊時代に一番きつかった時を思い出せば、不思議と心が楽になります。これは、自衛隊にいて良かったなと思う一番のポイントでした。
独学での受験勉強はかなり大変でしたが、なんとか第一志望の大学に合格することができ、今では早く舵を切り自衛隊を辞めてよかったと思っています。
私がこの短期間で合格できた勉強方法は「自衛隊を退職してから短期間の受験勉強で有名大学に合格した勉強方法」でご紹介したいと思います。

振り返って思うこと

私は、4ヶ月ほどの勉強で今の大学に入ることができましたが、前述したとおり、自衛隊にいたという経験は間違いなく、自分の宝物であり、活きる時期が必ずあるように思います。
もちろん、自衛隊に残って勤務することに未練がないとは言えませんが、大学に入学した今は、新たな目標も見つかり毎日が充実しています。
大学入学後は、「防大や自衛隊にいてはできなかったことをやる」ということを心に決めました。
自衛隊での厳しい環境に身を置けたことで、自分が「強い」という自信を得られました。

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