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航空機整備をしていた私が小隊長に退職意思を伝えた方法

こんにちは。「自衛隊転職支援まとめ」の副編集長をしております、AVRです。
前回の記事「航空機整備をしていた私が自衛隊退職を決めた理由」では、元航空自衛官の私が退職を決めた理由を語りました。
本記事では、退職を決めた後どのように上司に退職意思を伝えたかを語ります。

自衛隊の退職意思の伝え方

勤務時間、他にも勤務環境や人員の不足による負担の増加など様々な理由があり、私は自衛隊を辞める決心をしました。
辞めるには小隊長、隊長に退職手続きを取ってもらう必要があります。
私は小隊長に退職する意思を伝える事にしました。
職場の雰囲気的にどうしても先輩空曹達に私が退職するつもりでいる事を相談できなかったため、
小隊長と二人きりで話す時間を作る事には難儀しました。
考えた結果、私は休日に小隊長の携帯に電話をしました。
「小隊長、お疲れ様です。実は言いづらいのですが自衛隊の退職を考えておりまして、よろしければ今週勤務後、二人きりで話しがしたいのですが…」
切り出しはこのような感じで話し始めました。
「職場への影響が気になるので、私に退職意思があるというのはまだ誰にも言わないでいただいてもよろしいでしょうか?」
この言葉は意識して小隊長には伝えました。
小隊長はとりあえず相談に乗る事には了解、という返答でしたが、なんとか意思を伝える事に成功しました。
電話で話をしたため、比較的落ち着いて意思を伝える事が出来たと思います。

二人きりの相談

勤務後、誰もいなくなった小隊本部で小隊長と話し合いをしました。
そこで私は現在の私の勤務環境への不満と、自衛隊を退職する意思を伝えるのですが、小隊長は私の抱える不満には理解をしてくれるも、退職に関しては否定的でした。
その理由は主に以下の理由でした。
「転勤、配置換えで環境が変われば今の不満は一旦無くなるから、それまでは働いてみろ。」
「ここを辞めて何をするのか?辞めた後の生活に安定した見通しがないなら辞める事に賛同出来ない。」
1回目の相談はお互い平行線で終わりました。
小隊長の言う事には一理ありましたが、私は自衛隊という組織のあり方に不満を持っていたため、配置が変わったとしても同じ自衛隊で働き続けるという選択肢には同意できませんでした。

1度目の退職相談を終えて感じたこと

1度目の相談は結論が出ず終わりましたが、小隊長に退職意思を伝える事が出来ただけでも前に進めた気がしました。
小隊長は勤務を無理強いすることもなく、配置換えの検討や、地本での勤務など、環境を変える提案をしてくれました。
小隊長に相談ことで問題が解決する可能性もあるため、現在の勤務環境に悩んでいる人は勇気を出して相談すると良いと思います。
また、初めて小隊長と面談という形で話をしたのですが、言いたいことや考えは紙に書いてまとめて行った方がいいと感じました。
いざ話すとなると緊張してしまい、自分の辞める理由を整理して説明できなくなります。
小隊長はやはり私が辞めないように話を持っていきましたので、私は自分の気持ちをしっかりと伝えなければいけませんでした。
私の場合は、自衛隊の抱える問題に付き合っていては自分は幸せになれない、自分の努力次第で問題を解決できるような新しいフィールドに飛び出したい、という気持ちを伝え続けました。

退職理由は本心を伝える

退職する理由は本心を伝えるのが一番良いです。
本心だから、自分の言葉がブレずに相手に伝わります。
自分の感じたこと、考えたことを等身大で伝えれば、必ず理解してもらえます。
そうすれば必ず前に進めます。
もし、退職しやすくなるようにともっともな理由を偽って述べた場合、小隊長、隊長と話して行くうちにきっとボロが出ますし、あなたの心を誰も理解してくれないまま自衛隊を去ることになります。
もしあなたが自衛隊を出て、新しいフィールドに飛び出したいならその理由を本心から伝えてください。

まとめ

最初の退職相談を通して私が得た教訓をあげたいとおもいます。

①退職相談の調整は誰にも知られないように内密に行う。
→第三者に知れると勤務がやり辛くなる

②退職相談ではすぐに相手の話に納得しない。
→本当に辛くて辞める決心をしたはず。自分の将来のために落ち着いて話し合いをすること。

③退職理由は本心を伝える。
→一度きりの人生、自分がどう生きたいのか、しっかり考え、しっかり伝える。

退職の相談をした場合、ほとんどの場合すんなりと辞める事は出来ません。
それには自衛隊の人材不足の問題もあります。そのため退職意思は早めに伝えた方が良いでしょう。
退職者が出た部隊に対する人材補充の人事調整などを考えると、少なくとも3ヶ月、相談する期間も考えると半年の余裕を持って退職の相談をすると部隊への影響も少なくでき、良いと思います。
小隊長に相談をすることで、私は自身の人生について真剣に考えることができました。
この記事を読む皆さまの人生が悔いのないものとなるよう願っています。


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