民間企業に転職を考えている自衛官の方であれば、
「自衛隊の経験からどうやって自己PRを作ろう?」
「民間企業にウケがいい自己PRなんてわからん・・・」
とお悩みではないでしょうか?
今回のコラムでは、面接官に受ける自己PRの作り方と自衛官が使える自己PRの例文を紹介します。
自衛官のための自己PRの作り方
自己PRの具体的な作り方をお伝えする前に、そもそも自己PRがどういう目的で聞かれるのか?自己PRの役割から解説します。
自己PRは、面接の序盤に行う、自身のプレゼンのようなものです。
自己紹介よりもボリュームが求められます。
自己PRの基本的な作り方は、「仕事内容」と「その成果」を述べていくことです。
そして、ポイントは面接で質問してほしい余白をあえて作ることです。
どういうことか?具体例をあげて説明していきます。
陸上自衛隊 普通科 士長の自己PR例文
前職では、陸上自衛隊の「普通科」という職種で勤務しておりました。
普通科は、旧軍でいうところの「歩兵科」に相当し、地上戦闘の骨幹部隊として、機動力、火力、近接戦闘能力を有し、作戦戦闘に決着をつける重要な役割を果たします。
普通科は陸上自衛隊でも最多の人数を有し、仕事内容も多岐にわたりますが、その中でも私は「無線通信士」としての役割を果たしていました。
無線通信士の主な仕事は、訓練や有事の際の作戦行動に必要不可欠な情報をわかりやすく伝達することにあります。
有事の際は情報が錯綜しやすいものですが、厳しい環境下でも必要な情報を必要な時に届けることを意識して責任感を持って仕事に従事してきました。
そのため、相手の質問意図を汲み取ったり、状況に応じたコミュニケーション能力については養われたと思います。
自己PR例文のポイント解説
上記の自己PRの例文では、パートは大きく2つに分かれています。
仕事内容についての説明とその仕事で得られた能力についてです。
上段では、自衛隊での仕事内容について簡単に説明していますが、ポイントはサイズ感を意識することです。
自衛隊の仕事は民間企業の採用担当からすると未知のものですので、いきなり「通信士をしていました!」だと混乱を招きます。
陸上自衛隊>普通科>通信士とスケールダウンしていくかたちで話しましょう。
下段では、自衛隊の仕事で得られた能力について話します。今回の例文では王道の「コミュニケーション能力」に落としましたが、これは選考を受けている企業の仕事内容に合わせて変えていく必要がありますね。
ポイントは、「仕事内容→意識・工夫したこと→成果や得られた能力」に一貫性があることです。
そして、ここが面接の際に深掘りされることになってきます。
まとめ
さて、この自己PRを受けて、民間企業の面接官はどのような質問をしたくなるでしょうか?
・どうして陸上自衛隊に入隊を決めたのか?
・どうしてうちに転職したいのか?
・どのようにうちで活躍できるのか?
大きくはこの3つに集約できますが、特に最後の「活躍再現性」は自己PRと強く関連しています。
ここに一貫性が必要ですので、そこまで考えて自己PRを構成しましょう。
独りで黙々と考えていても堂々巡りを繰り返してしまいますので、自己PRの作り方についても経験者に相談するのがベストだと思います。
LINE@で無料相談を受け付けていますので、気軽に友達登録して質問してくださいね。