こんにちは。自衛隊転職サポート代表の古川です。
私は、防衛大学校を卒業する際に自衛官に任官せず民間企業に転職しました。
周囲の人からは「もったいない!」と言われることが多いのですが、私はどうして転職したのでしょうか??
本記事では、私がどういう思いを持って自衛隊から民間企業に転職したかを語ります。
防衛大学校の性質
防衛大学校は、自衛隊のリーダー(幹部自衛官)となる人たちを育成する日本で唯一の大学教育機関です。学生たちは、国家公務員として勉学・訓練に励み、将来幹部自衛官として国家に貢献することが期待されます。
ですが、ぼくのように卒業と同時に自衛隊を退職する、いわゆる「任官拒否者」がいることも事実です。
ここで、ぼくがどうして国民の期待を裏切り、自衛隊を退職したのかということを内省したいと思います。
広い世界を見てみたかった
滋賀県の公立高校を卒業してすぐに自衛隊に入隊したので、純粋培養の自衛隊幹部候補生となっていました。アルバイトやインターンもしたことがなく、民間企業との接点はほとんど持てていなかったように思えます。
周りの一般大学の学生は、インターン・就活を通じて自らの生き方や働き方を悩み考えているのだろうな・・・そんな青春を羨ましく、「隣の芝は青い」状態でした。
自分はこのまま自衛隊でのキャリアを積んでいっていいのだろうか。もっと悩みたいなぁ・・・
と選択肢を持ちたくなったのです。
挑戦のつもりの自衛隊が甘えに見えた
「どうして防衛大を目指したか」にも記述しましたが、ぼくは目立ちたがり屋で他の人がしている普通のことはしたくない!という性格です。何かユニークなことをしたいと防衛大学校を志望しました。
ですが、防衛大学校から卒業すると、当然ながら同期たちは自衛隊の幹部になっていきます。民間の方から見ると自衛官って特殊でユニークな職業に思えるかもしれませんが、その頃のぼくにとっては、最も安定した普通のレールだったのです(この感性は今考えるとおかしいように思えるのですが)。
では、人生のチャレンジって何なの!?
いろんな本を読んでいると私が読む本の著者には企業経営者が多いことに気づきました。「この社会で最も挑戦してるのって経営者なのかもしれないな。」と、漠然と起業したいと思うようになりました。
自衛隊出身として、恥ずかしくない人間になりたい
こんなわけで自分のわがままで自衛隊を退職してしまい、正直、後ろめたさはあります。
自衛隊・防衛大学校に心身ともに育ててもらったことは感謝してもしきれません。
一生涯の仲間・ライバルに恵まれ、第二の故郷のように感じています。
現役で頑張る自衛官の先輩・同期・後輩たちには、民間からできるサポートをしたい!
自分が他業界で活躍することによって、自衛隊や防衛大学校に恩返しがしたい!
と思います。