コラム

転職準備

自衛官が転職を考えるための一手目

自衛官が持つ転職への不安

多くの自衛官は大学や高校を卒業してすぐに自衛隊に入隊し、民間の世間とは少し距離のある環境で必死に訓練をしてきたことだと思います。
そこでふと考える時がきます。
「このまま自衛隊に居続けていいのだろうか?」
「自分がしたい仕事って他にもあるのでは?」
しかし、ほとんどの自衛官が転職に恐怖を抱きますよね。
民間での仕事をしたことはないし、自分に民間で役立つ専門性があるのか。。。
ネットで求人情報をパラパラと眺めるものの、どこが自分に合っているかなんてわからない。
このコラムを読んでくれているあなたもそうではないでしょうか?
今回は、そういった転職をしようかとモヤモヤ悩んでいるが、建設的な思考ができていない自衛官に、ヒントとなるような考え方を提案したと思います。

どうして転職が怖くて不安なのか?

学生から自衛隊に入隊するときはここまで悩まなかったと思いませんか?
転職が怖いのは、何かを捨てるという意思決定を伴うからです。
今、自衛隊で得られている何かを捨てることになるからなんです。
私たち人間の多くは、得をするよりも損をしないことを好むという損失回避バイアスを持っています。
ですので、無意識的に何かを失うことに対しては必要以上の不安を抱くのです。

不安との向き合い方

では、どのようにそれと向き合うのか?
まずは、自衛隊を辞めると何を失うのか?それは自分にとってどれほど価値があるものなのか?
ということを明確に書き出してみましょう。
捨てる何かが明確ではない状態だと漠然と不安に陥ってしまうだけです。

例として、私が当時を思い出して自衛隊を辞めて失ったものを書き出してみます。

・安定的な収入や充実した福利厚生
・自衛隊仲間の存在
・これまで自衛隊で努力してきた過去

私の場合はこれくらいでしょうか。
書き出してみると案外少ないものです。
では、それぞれのリスクに対してどう感じますか?対処方法を書き出してみます。

・安定的な収入や充実した福利厚生
→民間での頑張り次第では、自衛隊以上に稼ぐチャンスがある!
最悪、バイトでも生きていけるよね。

・自衛隊仲間の存在
→本当に仲の良い人は、仕事関係なく付き合いは続くだろう。実際にそうです。

・これまで自衛隊で努力してきた過去
→ここでの経験を自衛隊以外でも活かせるだろうとポジティブに考えてみる。
または、サンクコストに惑わされているだけ。

このように書き出してみると、そのリスクに対する捉え方や対処法を精査することができます。
意外と失うものは少なく対処可能だったりするのです。
逆に、自衛隊で働き続けることがベターだと確信し、転職しないと決断することができるかもしれません。
ここまでくると、何を迷っていたのだろうと気づくはずです。
そして、建設的な思考ができ行動に移せます。

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