自衛隊員とは無縁(?)な自己分析
就活や転職の場面では耳がタコになるほど聞くであろう「自己分析」であるが、その目的や方法を理解している自衛隊員はかなり少ないというのが実感しているところ。
自衛隊員はその仕事の特性上、「自分が何をやりたいのか?」「自分がすべき理由はなにか?」とか考える余裕があまりないのではないかと思う。
若手自衛隊員の仕事の大半は基本的に上からの命令にどう応えるかという「How」を考え実行することだ。
自身の過去の経験を思い返しても、自分の思考や特性を考えて仕事を選ぶということはできないし、与えられたその任務の重要性を自分で納得することが必要な思考になっていた。
だからなのか、自分も自衛隊から民間に出たときはいわゆる自己理解が足りておらず苦労した記憶がある。
自己分析とは何か?
就活や転職の場面でいう自己分析とは、簡単に言うと自分の資質や志向、スキルを言語化していくことだ。
「あなたはどのような人ですか?」「自己PRをお願いします。」といきなり問われてもはっきり答えることはなかなか難しいだろう。
自分のことは自分は一番知っているし理解していると思うが、それを言葉として他者に伝えるのは難しいのだ。
それを面接の場では求められるので、もちろん準備が必要。
その準備として自己分析が基盤にもなるし、そもそもの転職先を探して決める場面でも自分のことを理解している状態でないと闇雲に行動することになり失敗を繰り返し疲弊してしまう。
自己分析の方法
自己分析はかなり重要なフェーズなのですが、正しい方法がわからず悶々と独りで悩むのは逆効果なこともあります。(下手をすると病みます。本当に。)
正しい効果的な自己分析の最大のポイントは「アウトプット」すること!
頭の中でぐるぐる悩むのではなく、ノートに書いたり他人に話したりするべき!!
ここでも注意点があって、他人に話す場合は誰に聞いてもらうかはかなり重要で、聴く側のスキルが絶対的に必要になってくる。
よくあるパターンは、聞く側には悪意はないと信じたいが、「そんなの理想であって無理だよ。現実見た方がいいよ。」とか「自衛隊を辞めるなんて正気か!?」みたいなドリームブレイカー的な人に相談しちゃってやる気をなくすパターン。
自衛隊しか経験がない上司や同僚に相談しても無駄になることも多い。
ですので、外部の人に自己分析を手伝ってもらいましょう。