あなたは仕事をしていてこんな状態の時はありませんか?
「仕事に対してやる気が上がらない。」
「モヤモヤするけど、何が理由かはわからない。」
「仕事内容がつまらなく思えてしょうがない。」
いわゆるモチベーションが上がらないことはありますよね。
今回のコラムでは、モチベーションを高めるためには何が必要なのか?ということを理論的にお伝えしたいと思います。
モチベーションの2要因
「今、何のために働いているのですか?」と訊かれたら、本音で言うと「お金のため」とパッと思い浮かぶかもしれません。
仕事を頑張る理由として、お金ももちろんありますよね。
ですが、それはモチベーション2要因でいうと、「外的報酬」の一部になります。
モチベーションを高める「報酬」は、「外的報酬」と「内的報酬」の2つに分けられます。
外的報酬:そとから与えられる給料や昇進や褒賞など
内的報酬:仕事の「達成感」や「自己成長感」など、心の「内」からわきあがってくる「心理的報酬」
いやいや、外的報酬はわかりやすいけど、内的報酬はわかりにくいですね・・・
ですが、モチベーションを考えるとき、本質的なのは内的報酬のメカニズムになります。
内的報酬が高まる職務要素「職務設計の中核的五次元」
単に内的報酬といってもイメージしにくいので、偉い研究者が用意してくれたフレームワークを用いましょう。
そのフレームワークこそが、「職務設計の中核的五次元」と呼ばれるもので、
5つの職務次元、すなわち技能の多様性、課業のまとまり、仕事の有意義性、自律性そしてフィードバックが満たされているとモチベーションが高まりやすいというわけです。
それぞれ説明していきましょう。
スキルの多様性
その仕事をやり遂げるために、どれくらい多様なスキルが必要かという観点です。
誰でもできる簡単なことを永遠にやり続けるのってしんどくてつまらないですよね。
逆に、様々な道具を使いこなし複雑で高度な仕事をやり遂げるとき、自分の仕事が重要であると感じやすいのです。
タスクアイデンティティ
タスクアイデンティティ?? 日本語で言うと、課業の一貫性と訳されます。
つまり、自分の仕事が大きな仕事の一歯車的なことでなく、はじめから終わりまで一貫して仕事に関われることをいいます。
目の前の仕事を自分の仕事としてまとまりのある自覚を持てる仕事のほうがやりがいは高まります。
仕事の有意義性
自分の仕事がどれほど意味のあることなのか、周囲の人々の役にたっているのか、なくてなならない仕事なのか。
つまり、やっている仕事の意味を感じられるかどうかが非常に重要です。
例えば想像してみてください。1日の仕事が、4時間穴を掘り続け、残りの4時間でその穴をもとに戻すという仕事である。。。
たとえ高い給料がもらえても嫌ですよね。
自律性
仕事をどれほど自分が裁量権を持って行えるかということです。
一つ一つの作業に対して上司から口うるさく指示されていたらつならないですよね。
人からあれこれ言われずに、自分の考えに基づき自由に決定できる場合のほうが仕事の結果に責任を感じることにも繋がり、モチベーションは高まります。
フィードバック
自分の仕事の成果を自分で確かめられるかどうかです。
例えば、自分の仕事で誰かが喜んでくれたのを見られるとか、仕事の成果で上司に褒められるということが大事です。
モチベーション・マネジメント
上記のモチベーションを高める要素として紹介したフレーム「職務設計の中核的五次元」を念頭に、ご自身の現在の職務を考えてみてください。
いったいどうしてモチベーションが上がらないのか?少し見えてくるかもしれません。
そうしてセルフモチベートできればよし!ですが、どうしても今の職場で実現できなさそうなら転職を選択肢に入れてみるのもいいかもしれません。
まずは、1人で悩みこまずプロに相談してみるのが近道です。お気軽にご相談ください。